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KAREHOUSHI
枯法師
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へらぶな釣りの至福を演出する

へら竿とはどうあるべきか?へらぶな釣りの根幹にも迫る、尽きることないこの永遠の課題に対しダイワは常に「枯法師」という形でその進むべき道を示唆してきた。そうして歩んできた約30年の歴史の中で最も和竿に近く、そしてカーボンでしか成し得ない性能を両立したへら竿こそ・・この6代目となる「枯法師」。陽光を浴び、濃紅が浮き出る誇り高き段巻き。日々熟成を重ねる『株理論』設計は「枯法師」の伝統ともいえる本調子を踏襲しながらも、繊細かつ機敏な反応を示す穂先・穂持ちを得たことでより趣あるしなやかさを増すと同時に、最新機能『X45』を広く且つ効果的に配置することで、しなやかで強靭な竿の立ち上がり実現する。手にした瞬間から感じる・・その稀なる才能は至福の時を必ずや演出する。

尺ごとの調子セッティング
  • 7~10尺
    手にした時のしっとりとした重厚感。そしてアワせ、イナす時のシャープでパワフルな躍動感という二つの顔を持つ短尺。細径チューブラー穂先の恩恵でよりスムーズな曲がり、小気味良い立ちあがりを実現した。
  • 16~21尺
    趣と操作性(軽さ)という相反する課題に取り組み、持ち軽感を得た使い手が映える華麗なる長尺。スッっと胴まで入り、竿全体が淀みなく働くことでへらの抗いを吸収し、あっけないほどスムーズに沖で口を割らせる。
  • 11~15尺
    最も「枯法師」を味わうに適した中尺。常に働く部位の緊張感を感じながら、より繊細さを増したキレとコクを楽しむ、動く姿 佇む姿 語りかけてくるような風雅。釣りスタイルを選ばないバランスの妙技を感じさせる。
官能 (Functions) ― 竹にも、これまでのカーボンにもない感覚

切れ味と、一体感

へら竿の調子を決めるのはあくまでも穂持ち。そして最も多彩な働きを強いられるのが穂先。ダイワは、へら竿が更に安定したバランスを得るには穂先の進化がカギになると考えた。これは和竿もしかり、切れとしなやかさの“削り穂”強さの“合わせ穂”とその特性に合わせ穂先は用意される。また、グラスやカーボンソリッドを用いた“合成竿”の存在もへら竿進化の一端である。ダイワは、和竿の織りなす“水キレ、道糸との一体感”を良き手本としてイメージし、そこにカーボンの持つ“軽さ、強さ”を加味させる道を追い続けてきた。そして新たに開発されたのが、先径0.8mmの細径チューブラー穂先。これまでへら竿ではカーボンソリッドでしか実現できなかったものだ。「穂先にも調子を」を追求した結果、素材の均一性、自在に追従する操舵性、そして何より継ぎ部で発生する剛性差の少なさなど、すべての面で優れたチューブラー穂先を進化させ、ソリッドと同等の先径を実現した。音もなく水を切り、竿先が何事も無かったかのようにスッと止まる感覚、道糸と穂先が一体となるしなやかさ、へらに遊ばれない安定感。新たな機能は和竿にもこれまでのカーボンロッドにもない新たな感覚をへら師に感受させる。

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振り調子 掛け調子 

繊細かつ機敏な動きを持つ新たな穂先を得たことで「枯法師」は、より趣高い本調子の実現が可能となった。バネのある穂持ちでエサを水面をすべるように飛ばす。繊細な穂先で着水点をコントロールする。まさに「エサを運ぶ」という感覚である。「枯法師」に求められているのは“しなやかながら万能性を併せ持つ、本調子の王道。振り調子の良さは、掛け調子以上に大事なのである。思い通りの振込みができること、これもへら師にとっての大きな「快感」である。そして、掛け調子。和竿では、受けながらもノサれて止められない場面でも、手元が堪え、立ち上がり、へらにこちらを向かせ、沖で口を割らせる。その反発力、粘り腰も新しい「枯法師」の真骨頂のひとつ。先発の「玄むく」が類を見ない超細身肉厚構造からその粘りを得ていたのに対し、「枯法師」は従来の縦横方向のカーボン繊維(0度、90度)に加え、ネジレ防止に対し、最も効率の良い左右斜め45度方向の素材構成『X45』を最大限活用できるよう各尺・各節ごとに素材構成を一から見直し、『株理論』設計と融合することで「曲がることにより止め、カーボン特有の反発力で割らせ、歪みなき立ち上がりで屈服させる」という官能と機能を一度に手に入れることを実現した。心地よい振り調子と掛け調子。まさに全方位でへら師の釣技をサポートする一竿に仕上がった。単に穂先の径を細くしただけでは中・長尺の取り込み時や浅ダナでの振り込みで竿先が安定しないぶれる竿となってしまっただろう。常に機能する節が働き続ける『株理論』設計のバックボーンがあるからこそ活きてくる機能なのである。

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【掛けカーブ】
このカーブは同一条件下での曲がりデータをイメージ化したものです。実際のカーブとは異なる場合がございます。
【掛け調子】
・この表はへらを掛けたときの竿の曲がり方(竿の調子)と曲がりの程度(竿の硬さ)の目安です。
・自重が大きく影響する振り調子とは異なります。また、ここで示す竿の硬さは設計上の数値であり、実際にへらを寄せるパワーとは異なります。
理念 (Identity)
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『株理論』とは常識を覆すことから始まった。

これまでの常識が非常識となる瞬間、我々は素直にその事実と向かい合うことができるであろうか?『株理論』設計とそれまでの力学的に数値化されたカーボン設計思想との出会いは当にそれほどまでに衝撃的な出来事であったと言える。常に力の掛かる方向と量が変化するへら竿において、刻々と変化する曲がりの最大極点の根元でしっかりと力を受け支える“株”の存在、さらにその曲がりの支点が負荷量によって停滞したり、飛んだりせず流れるようにスムーズに移動することで得られるこれまでにない心地よい使用感こそが、日本が誇る和竿職人が追い求めてきたへら竿の姿。ダイワは、この伝統的かつ先鋭的な“理想の弧”をカーボンロッドで実現すべく、静的なシミュレーションをベースとする機械的な設計から、フィールドで時にはカーボン素材を削るという荒療治を試みながら培ってきた数々の実績をデータとしてフィードバックすることで『株理論』設計という新たな設計思想を見出した。それは、先調子・本調子、硬式・軟式という竿の調子(コンセプト)を超えた普遍不動の設計思想であり、ダイワの誇るカーボン成形技術とノウハウはその求められる機能に応用されることで、多彩なへら師の要望に応える数々の竿を生み出している。

竹竿から学んだ竿造りの神髄。

『株理論』設計は数字や、ましてその機能を手に取るだけで実感することもできない。しかし初代「枯法師」が誕生して以来、スペック表の上では、大きく変化のない短尺アイテムにおいてもその操作性、快適性が大きく変化しているのは既に多くのへら師が体感している。向かい風でも正確な振り込みができる、仕掛けトラブルが減少した、腕の腱鞘炎が楽になった…そして何よりへらぶな釣りが楽しくなった…。それこそ“バランスの妙技”。『株理論』とは素材の完成度だけでなく、握りの形状や大きさ・太さなどの各パーツや塗装重量を含めた自重設定など複雑な要素の組み合わせのバランスの上に成り立っている。同じ銘の竿でも尺が違えば、ましてや銘が異なる竿であれば同尺でもそれぞれ求めるものは変わってくる…その一竿一竿に“ベストな個性を与える”ことこそダイワが、和竿に学んだ竿造りにおける神髄である。

『株理論』は機能から釣趣の領域へ

和竿の設計ノウハウに学び、その実釣データを積み重ねてきた『株理論』設計は、「枯法師」が生まれ変わり第二段階へのステップへ差し掛かったことで、それぞれの釣味(個性)を大切にした趣味性の高い道具としての完成度と和竿が理想としながらも竹という素材が故の制約で実現し得なかった理想のへら竿を具現化すべく新たな進化を遂げている。そして今、和竿にもこれまでのカーボンロッドにもなかった新たな穂先を得たことで、和竿のようにしなやかな手感と機敏な竿の動きは、今までのへら竿に冠してきた幾千の形容にも当てはまらない感覚なのである。それは、最先端のカーボン成形技術と昇華された『株理論』設計によるバランスの賜物。『株理論』は和竿の機能を再現することから、カーボン素材の持つポテンシャルを最大限活かし、その先のへら竿の理想を追い求める新たなステージへ歩みを進めている。

矜持 (Pride)

伝統への敬意と新世界

カーボン成形の最新技術の集合体ともいえる釣り竿において、また長じて機能を謳う工業製品において、これほどまでに天然素材に近い意匠を求めるのはへら竿だけではないだろうか。そこにはへらぶな釣りに流れるプロセスを愉しみ、道具を愛でる。食を伴う釣りとは、一線を画す、誇るべき粋がある。ダイワは“株理論”で和竿の伝統と技術の真髄を学んだ。「遊び心」を両立させたその高い意匠センスにも頭をたれる。その理想をカーボンという素材の「枯法師」という姿で具現化し、その時代の最新の外観処理技術と匠の技をほどこし、永く世に送りだしてきた。「枯法師」は和竿への敬意だけでなく、素材は違えど、新しいへら竿文化の創造という使命をも担っていると我々は自負している。

各尺ごとに最も美しく見える外観であること

「枯法師」は、どの尺とて同じデザインの竿は存在しない。7尺~21尺までの長さ、3本継~6本継の仕舞寸法、径、素材構成の異なる竿が同じ意匠、またはその延長線上のアレンジだけで美しい訳がない。当然間延びや寸詰まり等がおきる。枯法師は各尺毎に和竿の「美バランス」を基に“最も適切で美しい段巻”を施した。その意匠はいずれも紛れもなく「枯法師」の竿姿を纏う。仕舞いの佇まい、継いだ姿、弧を描く動の姿。どの場面でも美しいその外観は“株理論”により描かれる理想の弧により更に引き立てられ、この釣りに浴す至福へと導いてくれる。

均一の中の不均一

「枯法師」の意匠は1節1節熟練した職人の手によって仕立て上げられている。たとえるに「竹地の斑」の入り方。同尺であっても一本一本に微妙に異なる。多くの工業製品が「庇」としてとらえる「不均一」を個性とし、それを“趣(個性)”にまで昇華させている。それは“均一性の中の不均一”。「枯法師」が釣る道具以上に愛玩として染み入る所以がそこにある。一方で道具として機能する部位は最新かつ、高い均一性を保つ。こだわりを表現したのは“握りとあわせ”。機能的な優位性だけでなく官能的な領域へと誘う。握りは竿とへら師との唯一の接点であり、その仕上がりが竿そのものの評価にもつながる重要な部位。ダイワは握りの形状、糸の選択そして和竿にない握りの塗装方法にいたるまでその機能性を突き詰め、手の中にシットリ納まり、竿の粘りを感じ取れる握りの最適化を最適化をはかり、更にそこにも深紅に浮かび上がる段巻きにあわせ、そこはかとなく赤い色どりを添えた。また、高い精度を求められる継ぎ部にはあえて使い手のみが知る粋なはからいとして和竿の込み合わせのごとき、リアルな削り文様意匠を施こした。勿論、譲れないのは機械では表現できない独特の締め代を持つ合わせ。言葉にすれば「ヌルっとした」継ぎ感覚。もはや数値化では管理することのできない指先のみが頼りのあわせ、その精度は誇り高き職人の手によって一節一節仕上げられている。手に取った時、継ぐ時・仕舞う時・・その一瞬に奏でる精度と質感。それは「枯法師」を持つ者だけに許される無量の快感。

しつらえ (Detail)
シミのような太い繊維と手拭きの繊細な繊維がミックスされてよりリアルな竹地を表現。竹地の下地カラ―はよりリアルな竹に近い明る目にアレンジ。 竿袋は上品な“鮫小紋”柄。イメージカラーの赤色を採用。ネームは刺繍仕上げ。
しなやかさと持ち重り軽減の両立を狙った新形状。袋編みの糸パターンは「枯法師」のキャラクターに合わせて落ち着きのある組み合わせを採用。勿論、グリップ塗装済で濡れても滑りにくく、エサヨゴレも取れやすい“新袋編みグリップ”。 上栓は「玄むく」で初採用された“竹地”上栓。「枯法師」ではそこにさらにレーザー彫刻でネーム入れがされています。しかも太さによって文字の大きさを変えるというきめ細かい配慮がなされている。
グリップ上の「枯法師」のネームと裏側のアイテムはレーザー彫刻。
さらにネーム周りだけでなく、各節(穂先除く)の元部にも鮮やかな赤で「枯法師」の落款(ラッカン)を採用。
DAIWA TECHNOLOGY
画像 ■株理論
伝統的な和竿のノウハウを取り入れた設計手法。「竿の一節一節は一本の竿のごとく、先が軟らかく、元にいくほど硬い」。これをミクロの世界で解析し、バランスよくつなげることで曲りの頂点のスムーズな移動を可能にしたダイワ独自の設計テクノロジー。特に顕著に見られる違いは、従来の竿では曲がりの頂点が大きく移動するのに対し、株理論では滑らかに移動するため、掛けた魚が暴れないという点。へら竿に求められる理想的なバランスを実現している。
画像 ■X45
竿は操作時・やり取り時など一連の動きの中で目に見えない「ネジレ」が発生し、操作性やパワーの低下などを引き起こす。こうしたネジレ防止の最適角度である±45°のバイアスクロスを巻きつけることでネジレを徹底的に防ぎ、操作性・パワー・安定性を向上させ、ロッドの性能を飛躍的にアップさせるダイワ独自のテクノロジー。
画像 ■V-ジョイント
節の合わせ部分にダイワ独自のバイアス構造を採用。合わせ部のスムーズな曲がりを実現し、パワー・レスポンス・感度が向上。1ピースロッドのような滑らかな繋がりでロッド本来のパワーをロスなく発揮させることができる。
枯法師
全長
(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
自重
(g)
先径/元径
(mm)
カーボン
含有率
(%)
メーカー希望
本体価格(円)
JAN
コード
7・Q 2.10 3 76 44 -(0.8)/7.3 74 46,500 914765*
8・Q 2.40 3 86 52 -(0.8)/7.7 77 51,000 914772*
9・Q 2.70 3 96 60 -(0.8)/7.9 74 56,000 914789*
10・Q 3.00 3 106 66 -(0.8)/8.1 78 61,000 914796*
11・Q 3.30 4 90 70 -(0.8)/8.5 91 67,000 914802*
12・Q 3.60 4 98 82 -(0.8)/8.7 91 74,000 914819*
13・Q 3.90 4 106 85 -(0.8)/9.1 92 81,000 914826*
14・Q 4.20 4 113 89 -(0.8)/9.3 95 88,000 914833*
15・Q 4.50 5 100 92 -(0.8)/10.0 97 95,500 914840*
16・Q 4.80 5 106 97 -(0.8)/10.6 97 103,000 914857*
17・Q 5.10 5 112 98 -(0.8)/11.2 99 113,000 914864*
18・Q 5.40 5 118 103 -(0.8)/11.8 99 123,000 914871*
19・Q 5.70 6 105 105 -(0.8)/12.0 99 135,000 914888*
21・Q 6.30 6 115 120 -(0.8)/12.6 99 155,000 914895*
※先径は竿先から最も近く、部品・糸巻きのついていない外径、( )内は素材先端部の外径です。
付属品
  • 竿袋
枯法師 竿掛・玉ノ柄